寝ているときでも、突然起こるこむら返り。いったん起きると身動きがとれなくなりますから困ります。引きつった脚を早くもとに戻すコツは、血行を促すことです。
こむら返りは、足の土踏まず、ふくらはぎ、太ももなどの筋肉の一部がけいれんし、引きつった状態をいいます。筋肉が断裂したわけではありませんが、筋違いのように、発生場所によっては激しく痛んで立ち上がれなくなることもあります。
多くの場合は、体が疲れているときや、日頃運動不足の人が急に運動したときなどに、下肢の血液の巡りが悪くなって起きます。妊娠中のときにもしばしば経験しますが、これも妊娠によるホルモンのアンバランスや腹部圧迫により、下肢に血行障害が起きることが原因です。
こむら返りが起こったら、けいれんした部分をマッサージやストレッチをしたり、温湿布や温めたタオルなどで血行を促すとよいでしょう。
ふくらはぎや土踏まずの場合は、足の親指を手前に引っ張り、脚・足の筋肉を伸ばすと効果的です。
こむら返りによる脚・足のけいれんに緊急性はなく、しばらくすると治まります。しかし、何度も繰り返すときには、病気が隠れていることもありますから注意が必要です。特に中高年では、椎間板ヘルニアなどの腰骨の異常や、血行障害を伴う病気、糖尿病などに起因していることもあります。あまり頻繁に繰り返すときには、一度きちんと医師の診察を受けるようにしましょう。
予防するには・・・
1.疲労をためない
2.ぬるめのお風呂へゆっくり入り、血行をよくする
3.寝る前に、ふくらはぎや足をもんだり、伸ばしたりする